俺の恋人は、住所も電話番号も分からないようなヤツ。 電話もよこさなければ手紙も来ない。遠距離じゃないけど。 それもまぁいいかなんて許せる俺は、どれだけ愛しちゃってるんだよ。 飲む打つ買うかもしれない。無職かも。 根性でも意地でもなく。俺は冷たいほどに許せるのだ。 エッチで優しく出ようが物でつろうが可愛い目されようが 俺は絶対騙されない。リアリストでも何でも無く、とりあえず愛してる。 でもたまに不覚にも寂しくなる自分も居た。 短い間だけならなんとかするつもり。 ある日少しだけ思う。貴方を…俺なりに。 もう桜は散ってしまった。 潮時なのかな。それでも絶対別れない。別れたくない。 こんなんでも俺の恋人。 冷めているわけじゃないんだよ… 貴方だけなのこの世で。俺だけなんだ噂じゃ。 少しの嫉妬ならなんとかするつもり。 ある日少しだけ思う。貴方を…俺なりに。 たとえ、俺なんかじゃ勝てはしないこれはゲーム。 でもきっとどうにかなるって信じる自分は見失っていない。 過ぎていく季節の中、考えている、貴方だけ。 廻る、廻る、廻る…廻る……――――――― 多分狂っているこの可笑しな二人。 悲しいくらい愛していることなんて知ってるはずで。 いつもここで見つめていた不思議な駆け引きは、 期待を裏切り続け、今も終わらず続いている。 落ちていく、螺旋の中で。 回る、回る、回る…回る……――――――― 永遠に離れられないこの二人。 ねぇ我慢できない。苛ただしい程好きなの… 振り向いてもくれないなんて気にしない…… もう悲しいくらいに愛してる。
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